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病気と自然治癒力
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◇はしかの流行と予防接種◇

麻疹(はしか・ましん)という病気は、多くの場合、子どものかかる病気と思われてきましたが、今や日本でも外国でも、成人した大人が感染するケースが増えています。
そこで今回は、大人がはしかに感染するという現実がもつ意味と、予防接種の有効性に焦点を当てていきます。

●予防接種で一生安泰?

はしかはこれまで、予防接種をしていれば感染しないものだと考えられてきました。すなわち、子どもの時期に予防接種を受けておけば一生安泰という、まさしく「神話」にも似た言い伝えがありました。
いったいなぜ、そのような「神話」が生まれ、語り継がれてきたのでしょうか?

<日本での予防接種>

日本においては、2005年(平成17年)度まで定期予防接種は1回だけでした。しかし、その翌2006年(平成18年)度から、MRワクチン(はしか・風疹の2種混合ワクチン)という形式での2回接種が基本となりました。
その接種時期は、次のようになっています。

第1期:生後12月から生後24月に至るまでの間にある者
第2期:5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者

この新制度が生まれる前提として、実は1889年4月〜1993年4月の4年間に実施されたMMR(3種混合ワクチン)による大きな薬害事件がありました。そもそも、MMRとは「麻疹(はしか):M、おたふくかぜ:M、風疹:R」の3種類をあらわしていますが、4年間で約180万人がMMRワクチンの接種を受け、厚生省(当時)公表の数でも1,800人が無菌性髄膜炎の被害に遭ったのです。
そして、死亡したり重篤な後遺症を生じたりするケースが続出したのです。こうして主に「無菌性髄膜炎発症」などで、全国でおそらく2千人近い数の子どもたちが被害者になったと見られています。

こうした事実を考えると、健康を維持するため(?)のワクチン接種で「健康を損なう」というケースが実際に存在し、それも「例外中の例外」などという希少例ではないことがわかります。しかも、はしかの予防接種を受けたところで、一生の免疫が獲得されるわけでもなく、免疫が切れて(大人になって)から感染すると重症化すると指摘されています。
すると、いったい何のために、危険をおかしてまで予防接種を受けさせるのか、そういう疑問を抱かざるをえないわけです。


●はしかに感染すると?!

はしかはウイルス性の感染症です。病原体は、パラミキソウイルスに属する「はしかウイルス」です。このウイルスは、なんとディステンパーという犬の病気をもたらすウイルスなどが近縁ということです。
感染経路としては、患者が咳をして生じた飛沫を吸い込んむことによる空気感染が多いと見られています。感染力も強く、たとえば2時間くらい前まで、はしかの患者が咳をしていた部屋のなかでは、感染力のあるウイルスを含む飛沫が空中を漂っている可能性は大いにあるのです。ですから、患者が身近な場所にいるケースでは、免疫を獲得していない人は90パーセント以上の確率で感染するようです。

はしかでは、発疹が出現する4日前くらいから、発疹の出現4日後くらいまで、患者から他の人に感染する可能性が大きいと言われます。
感染すると、最初はかぜのような症状があらわれ、口のなかに小さなピンク色の発疹ができるのが特徴です。そして高熱が出て、咳と鼻水、さらに目の充血などの症状もあらわれ、口のなかにできたようなピンク色の発疹が、体中に生じます。


●実は「予防接種導入前」に死亡率が減少していた

重大な事実があります。予防接種が死亡率を下げたという主張そのものが、実は、調査によって否定されているということです。
英国での調査数値によると、予防接種導入前の100年間に、はしかにかかって死亡する人の割合(死亡率)は95パーセントも下がっていたというのです。
逆に言うなら、予防接種を導入しなくても、はしかにかかって死亡する人は劇的に減っており、そういう時代の趨勢(栄養状態・居住環境の改善等も大きな役割を果たしていると考えられます)のなかで、なぜか予防接種が導入されたのです。そして、同じようなことは、はしかに限らず他の小児感染症にも言えるようです。

注:トレバーガン『予防接種は果たして有効か?』(ホメオパシー出版)を参照。

予防接種による「免疫」は、いってみれば「擬似免疫」です。しかも前述したように、10年程度しか続きません。しかも、ワクチン生産の過程で有害な物質が使われるケースもあるのです。
そのような現実に目を向けると、子どもたちは実際にはしかにかかって自然の免疫を獲得し、また子どもの時期にかかって症状も軽くすませるほうが自然と言えます。
もちろん、予防接種をどうするか、ご両親が自分で考えて決めることです。そのためには、正確な情報を多く集め、先入観を排して思考する必要があるのです。


★参考文献

『ホメオパシー的予防/ホメオパシーで子どもの病気と感染症を安全に予防する』由井寅子著(ホメオパシー出版刊:1,680円)

『由井寅子の予防接種と医原病入門』由井寅子著(ホメオパシー出版刊:1,365円)

『予防接種は果たして有効か?』トレバー・ガン(ホメオパシー出版刊:1,470円)

★参考サイト

予防接種情報ふくおか
http://www003.upp.so-net.ne.jp/manao/

大阪MMR被害児を救援する会
http://www.ne.jp/asahi/kr/hr/mmr/index.htm

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